Decentraland(ディセントラランド)/Mana(マナ)とは?特徴や将来性について分かりやすく紹介します
最近では、メタバースやNFTといったブロックチェーン関連の話題が注目を集めてます。今年は日本だけでなく大企業がメタバースやNFTに参入し、空前のメタバースブームの勢いは留まるところを知りません。その中で最近、特に注目を浴びているのが、本記事で紹介するDecentraland(ディセントラランド)/Mana(マナ)というプロジェクトです。なぜ、このプロジェクトが注目をされているのか、そもそもこのDecentraland(ディセントラランド)/Mana(マナ)とは何なのか?を分かりやすく紹介してきます。
1.Decentraland(ディセントラランド)/Mana(マナ)とは何か?
1-1 メタバース・ブロックチェーンについて
Decentraland(ディセントラランド)やMana(マナ)について深く理解できるように、メタバースやブロックチェーンゲームなどの基本用語のおさらいから始めていきましょう。
「メタバース」は、インターネット上に構築された現実世界とは異なる3次元の仮想空間プラットフォームのことです。例えば、Minecraft(マインクラフト)やFortnight(フォートナイト)などが有名です。
「ブロックチェーンゲーム」とは、ブロックチェーン技術を基盤に作られたゲームのことです。ブロックチェーン1番の特徴であるデータの改ざんができない点や膨大な処置に優れた技術を活用することで、完全なメタバースを構築できる可能性を秘めています。
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1-2 Decentraland(ディセントラランド)/Mana(マナ)とは?
Decentraland(ディセントラランド)はイーサリアムのブロックチェーンを利用したVR(バーチャルリアリティ)プラットフォームであり、最も歴史が長いとされるメタバース構想のブロックチェーンプロジェクトです。
Decentralandは2015年、Ari Meilich氏とEsteban Ordano氏の手により2Dプラットフォームとして誕生し、その後、VR(バーチャルリアリティ)とブロックチェーン技術を組み合わせた仮想空間プラットフォームとして進化を遂げました。
また、Decentralandの中で使用できる独自トークンをMANA(マナ)と呼びます。
MANAは2017年にICO(資金調達のためのプレセール)を実施しており、わずか35秒で2,400万ドル(約26億円)もの資金が集まったことで話題になりました。そして2020年、満を持して一般向けにリリースされ、瞬く間に世界最大規模のエコシステム(経済圏)を持つプロジェクトの一つになりました。
開発・運営を行うのはカリフォルニアを拠点とする非営利団体「Decentraland Foundation」で、20を超える世界中の投資家からサポートを受けています。
2. Decentralandのメタバース世界の特徴
次に、Decentralandのメタバース世界や特徴について、詳しく紹介します
2-1 Decentralandのメタバース世界について
Decentralandのメタバース世界は、約90,000区画のLAND(ランド)と呼ばれる仮想空間上の土地で構成されています。基盤となっているのは、イーサリアム(ETH)のブロックチェーンです。Decentralandのメタバース世界を探索するだけなら、誰でも無料で参加できます。Decentralandのメタバース世界を歩き回り、他のユーザーがデザインしたLANDの見物や、世界中のユーザーと交流できます。
Decentraland内で使用できる独自トークンを使うことで、バーチャルコンサートやミニゲームなどのコンテンツを楽しめたりもできます。
DecentralandはVRプラットフォームということもあり、VRを使用する3D体験が魅力の一つですが、VRヘッドセットがない人でも、ブラウザを通じてプレイすることができます。ただ、メタバース世界はアクセスが集中し非常に処理量が大きくなるため、スムーズなプレイにはある程度のスペックを備えたパソコンが必要です。また、21年12月時点で言語は英語のみで日本語には対応していないため注意しましょう。
2-2 Decentraland経済圏
Decentraland上のLAND(土地)やアイテムはNFTであるため、Decentraland内の「Decentraland Marketplace」で独自のトークンMANAを用いて売買ができます。また、OpenSeaなどの外部のNFTマーケットに持ち出せば、イーサリアムなどの仮想通貨で売買することもできます。
また、LANDを所有するユーザーは、LANDの売買によって利益を狙えます。購入時より価格が上昇したタイミングでLANDを売却して利益を出すこともできれば、LAND上にビルや歴史的建造物などを設置して付加価値を加えた「Scenes(シーンズ)」としての販売も可能です。
他にも、LANDにアート作品の並ぶギャラリーを建てる、ゲーム施設を提供して入場料を得るなど、LAND上でビジネスを展開して継続的な利益を得ることもできます。
また、LAND以外にもデジタルアイテムの作成や二次流通による収益化を狙うこともできます。例えばレアアイテムを他のユーザーから購入し、Decentralandの経済圏が拡大してアイテムの価値が高まったところで売却するなどです。さらに、ゲームのクエストをクリアすることで報酬を得る「Play-to-Earn(遊んで稼ぐ)」イベントも多数開催されており、遊ぶことを通じて稼げる仕組みも充実しています。
3. Decentraland(MANA)の未来
最後に、Decentralandの未来について考えられる可能性を紹介していきます。NFTの爆発的な注目から2021年は好調をキープしているDecentralandですが、未来はどうなるのでしょうか?
3-1 様々な企業やプロジェクトと提携を進めている(ポジティブ面)
VRプラットフォームであるDecentralandは、NFTゲームと提携するだけでなく、これまで次のような企業やプロジェクトとの提携を果たしています。
- サザビーズ(ロンドン発祥の世界最古の国際競売会社)→ 2021年6月にDecentraland内のボルテール・アート地区にギャラリーをオープンした。
- Atari(アメリカの老舗ゲーム開発企業)→ Decenttraland上で、カジノなどAtariブランドのゲームコンテンツを提供予定。
- アソビシステム株式会社(きゃりーぱみゅぱみゅなどが所属する芸能プロダクション会社)→ Decentraland上に「メタトーキョー」をつくり、NFTを活用した日本からのデジタル文化の輸入を行う予定。
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上記のようなプロジェクトや企業との提携を継続していけると、認知の拡大により新規ユーザーの確保に繋がりDecetralandの人気、MANAの価格上昇など様々なポジティブな影響が出てくることが予想できます。また、これらの活動の継続により、投資家からの期待値の上昇や信頼を集めることにもつながっていけるでしょう。
3-2 VRゲーム自体が普及するかどうか不明(ネガティブ面)
VRと聞くと、今後市場拡大が予想されてはいるものの、今はまだスマホゲームやコンシューマーゲームに比べると圧倒的にプレイヤーも市場も小さいというのが事実です。2021年のiPhoneの生産量はおよそ2億3800万台と言われているのに対し(累計販売台数はiPhone約20億台突破)、VRヘッドセットの販売台数は2020年時点で世界で約1,600万台ほどと言われており、2025年の予想でも約6,000万台と圧倒的にシェアの部分での差が明確です。そのため、世界に普及するのに時間がかかり、ニッチな分野のままで頭打ちになる可能性は十分に考えられます。
この記事のまとめ
本記事は、DecentralandやMANAについて紹介してきました。最後に本記事のポイントをまとめておきます。
- Decentralandはイーサリアムブロックチェーンを活用したVRプラットフォーム
- Decentralandの運営・開発を行うのは、非営利団体の「Decentraland Foundation」
- Decentraland内では、LANDの売買による収益化が期待できる
- 様々な企業やプロジェクトとの提携や今後のVR市場がDecentralandの成長を大きく左右するポイント
今後もDecentralandをはじめとするメタバースブロックチェーンゲームに目が離せません。
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