2021.12.27 2022.02.21

DAO（自律分散型組織）とは？

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現在、世界には多くのDAOが存在しています。これからの働き方や組織のあり方に取って代わるDAOについて紹介していきます。

DAOとは？

DAOとは「Decentralized Autonomous Organization」の略であり、直訳すると「自律分散型組織」となり、共通の目的を持って結成された、仮想通貨に関わる人々の集団を指しています。DAOは、特定の管理者や主体を持たない分散型の組織で、組織内の階層構造もありません。組織の構成員一人一人によって自律的に運営されているのが特徴です。DAOには管理者のような人がないため、組織の遂行や意思決定などは、ガバナンスなどに関してはあらかじめ構成員の合意によって定められたルールに従って進められます。

DAOの代表的なものが仮想通貨、主にビットコインです。ビットコインはマイニングによる報酬としてビットコインが与えられるといったインセンティブシステムを用いており、ネットワーク全体を維持しながら自律分散型のDAOとして機能している代表的な例です。

ビットコインの他にもDAOの体制をとっているケースは多くあり、現在もさらに進化は進んでいます。例えば、特定のトークン保有者のみアクセス可能なDiscordのサーバーなどのソーシャル・プラットフォームから、MetaCartelのような投資目的のプラットフォームに至るまで、様々なDAOがあります。さらに、文化的に重要なデジタルアートを時間をかけて獲得することを目的としたPleasrDAOのように、SNSおよびアート収集を組み合わせた興味深い事例もあります。

DAOが未来を変えていく

DAOはこれまでの組織のあり方を大きく変える革新的なものでした。

-DAOの存在と組織変容

ブロックチェーン技術の出現により、インターネットユーザーが信頼できる環境の中で、共同で価値を創造および交換ができるようになりました。ブロックチェーンの出現により、DefiやNFTが実現しました。そして今はブロックチェーンは人々が共同でプロジェクトを進めていくことのできる環境を作り出しました。ブロックチェーン上に全ての金融取引、ルールが記録され、それは改ざんできないため取引などを監視する第三者が関与する必要がありません。そのためDAOは政府当局から独立した存在になっています。

-DAOのインセンティブ

DAOは従来の組織よりも優れたインセンティブが設けられています。DAO参加者が受け取る手数料収入や報酬に影響を与えることができる投票権は、DAO参加を促すインセンティブとなっています。それだけでなく、トークン保有、トークンの買い戻し、または仮想通貨などを通して、DAOで生じた利益を実際に受け取ることができるという点も、DAO参加のインセンティブとして機能しています。

-DAOの未来

DAOの出現はこれまでの組織のあり方を大きく変えていきます。DAOのガバナンスモデルは、特に仮想通貨関連のコミュニティにおいて成功している事実があります。現在は169（DeepDAO参考）のDAOが存在していますが、これからものすごいスピードでその数は増えていく未来が予想されます。この波に乗り、DAOに参加してみる絶好の機会を逃さずに1度DAOに参加してみるのもいいでしょう。